平成28年7月25日

[お願い] ドローンの飛行およびゲームアプリの使用について

境内地および門前広場での、ポケモンgo等のゲーム アプリの使用ならびにドローンの飛行は
お控えいただきますようお願いいたします。

平成28年4月4日

[重要]鳳凰堂内部の修理に関するお知らせ

この度、平等院では鳳凰堂内部の現状維持修理を下記のとおり実施いたします。
平安時代から残る大切な文化財を継承するために必要な事業であり、 皆様のご理解ご協力をお願い申し上げます。

対象:国宝鳳凰堂中堂内部文化財
期間:平成28年4月11日〜平成28年11月末頃(予定)
内容:彩色、漆塗膜等の剥落止め

※5月中旬~11月末(予定)まで堂内に足場を組みます。内部拝観は、通常通り可能です。

現在の特別展

過去の展示会

伝帝釈天立像台座四天王像初公開
平等院の護法神-すがたを変えたほとけたち-

私たちが「仏」と呼ぶものは、如来・菩薩・明王・天部に大別でき、それぞれ異なる性格と役割を持っています。如来・菩薩・明王は、衆生を悟りの世界に導くことを使命とするのに対し、天部は仏法や仏法を信仰する人々を外敵から守る【護法神】の役割を担っています。
天部の最高位にあるのが梵天と帝釈天で、その守護神という性格から日本でも古くから崇められ、仏堂においては四天王などとともに須弥壇の周囲に配されるようになりました。
平等院の塔頭浄土院には、11世紀前半頃の作とみられる天部像が伝来しています。江戸時代に補作された台座には帝釈天の眷属である四天王が配され、江戸時代の什宝目録には「帝釈天並四天王」と列記されています。ところが、この仏の来歴は不明で、いつ頃なぜ帝釈天として信仰されるようになったのか、よくわかっていません。
更にこのたび台座の修理をしたところ、四天王像のうち3躯が鎌倉時代まで遡り得る古い像であることがわかりました。しかし、この仏たちもまた来歴がわからず、帝釈天の台座に安置される以前の所在や詳細は明らかになっていません。
平等院は別業時代を前身として創建以降数多の堂舎が建立されましたが、その後兵火による焼亡や藤原氏の後退などによって衰微しました。15世紀末以降は浄土系、天台系、真言系などの僧侶によって護持されますが、平等院の仏たちも千年という歴史の中でその姿を変えてきたのかもしれません。
本展では初公開となる伝帝釈天立像台座四天王像を展観しながら、その信仰の変遷を探ります。その他、修理を経て16年ぶりの堂外公開となる観音堂厨子扉絵『木村徳応筆・二天像』など、平等院の護法神たちを一同に展示します。

会期:平成28年3月26日(土)~平成28年6月12日(日) 無休
場所:平等院ミュージアム鳳翔館(京都府宇治市宇治蓮華116 平等院内)
時間:9:00〜17:00
料金:平等院拝観料が必要 大人600円、中高生400円、小学生300円

  • 伝帝釈天立像
    平安時代(11世紀前半)

  • 同・台座
    江戸時代(岩座、多聞天像)
    鎌倉時代(持国天、増長天、広目天)

  • 観音堂厨子扉絵『木村徳応筆・二天像』
    江戸時代(17世紀)



綴プロジェクト『源氏物語図屏風』の寄贈と展示について

特定非営利活動法人 京都文化協会より、米国メトロポリタン美術館所蔵『源氏物語図屏風』の高精細複製品が平等院へ寄贈されました。

◎綴プロジェクトとは
特定非営利活動法人 京都文化協会ならびにキヤノン株式会社が社会貢献活動として2007年より取り組んでいる活動のこと(正式名称:文化財未来継承プロジェクト)。今回の平等院への寄贈は第9期になります。
屏風や襖絵といった日本古来の貴重な文化財のなかには、海外に渡ったり、国内にあっても劣化防止のため目にする機会の少ない作品が数多く存在します。
キヤノンの最新のデジタル技術と京都の伝統工芸の技を融合させ、オリジナルの文化財に限りなく近い高精細複製品を制作することを通し、多くの人に日本の貴重な文化財の価値を身近に感じてもらう取り組みです。
http://tsuzuri.kyo-bunka.or.jp/tsuzuri/

◎寄贈される『源氏物語図屏風』とは
原本は、メトロポリタン美術館所蔵、土佐光吉筆「源氏物語図屏風」四曲一双になります。安土桃山時代 16世紀の作品で、材質は紙本金地着色です。もともとは襖絵であったと考えられています。この屏風の高精細複製品が寄贈されます。
この複製品は、和紙に印刷された上に箔押しされています。本作は土佐光吉筆と伝わる大画面作品の中でも数少ない真筆とされます。画中には光吉が最も得意とした王朝文学の傑作である源氏物語の「関屋」、「御幸」、そして宇治十帖の一つでもある「浮舟」の場面が描かれています。左隻の左下には本図が光吉筆で、一部を光吉の孫で土佐派中興の祖として知られる光起が補筆したとする、元禄5 (1692)年の紙中極があり、土佐派の繋がりを示す資料としても価値が高い。また国宝に指定されている俵屋宗達「関屋澪標図屏風」(静嘉堂文庫美術館所蔵)の画題、構図選択については、本作を手本にしたとする説もあります。

会期:平成28年3月18日(金)~平成28年4月24日(日)
場所:平等院ミュージアム鳳翔館(京都府宇治市宇治蓮華116)
時間:9:00〜17:00(鳳翔館)
料金:平等院拝観料が必要 大人600円、中高生400円、小学生300円

  • 源氏物語図屏風 左
  • 源氏物語図屏風 右


Facsimile of a work in the collection of The Metropolitan Museum of Art:
Scenes from The Tale of Genji: “The Royal Outing,” “Ukifune,” and “The Gatehouse”, Tosa Mitsuyoshi (Japanese, 1539–1613),
Momoyama period (1573–1615), mid-16th–early 17th century. Pair of four-panel folding screens; ink, color, and gold leaf on paper,
Image (each screen): 65 1/2 in. × 11 ft. 8 in. (166.4 × 355.6 cm), Fletcher Fund, 1955 (55.94.1, .2) Image © The Metropolitan Museum of Art.



平成28年冬季展「千年のいろどり~平等院名品展~」

平等院には、平安時代から現代まで幅広い文化財が残されています。
本展では、平等院が所蔵する多数の文化財の中から、
これまで展観する機会が少ないながらも平等院の歴史を語る上では欠くことのできない名品を展観します。
これらは歴史的・文化的幅が多様であり、平等院だけでなく宇治という地域全体の歴史や文化を伝える貴重な手がかりとなっています。
展示品を通じて、古来より人々を惹きつけてきた平等院や宇治の魅力を感じていただけたら幸甚です。

会期:平成28年1月16日(土)~平成28年3月18日(金)会期中無休
場所:平等院ミュージアム鳳翔館(京都府宇治市宇治蓮華116)
時間:9:00~17:00(鳳翔館)
料金:平等院拝観料が必要 大人600円、中高生400円、小学生300円
主催:宗教法人 平等院

  • 藤原頼通像
    江戸時代
    平等院浄土院蔵
  • 大日如来仏手
    平安時代
    平等院浄土院蔵

  • 平等院参詣奉納札
    [西国三十三所巡礼札]
    室町時代~江戸時代
    平等院蔵
    ※この中から数点展示

主な展示作品

・藤原頼通像 江戸時代初期 像高34.5cm 平等院浄土院蔵
・大日如来仏手 平安時代 平等院浄土院蔵
・平等院旧記(京都府指定文化財) 良純親王筆 縦33.1cm 全長324.5cm 寛永17(1640)年 平等院浄土院蔵
・平等院境内古図 最勝院本[甲図](宇治市指定文化財) 縦193.6cm 横185.0cm 江戸時代 平等院最勝院蔵
・宇治平等院絵図屏風 勝川春亭筆 縦109.0cm 横279.9cm 江戸時代 平等院蔵
・平等院参詣奉納札[西国三十三所巡礼札] 室町時代 平等院蔵 ※この中から数点展示
・九相観図 縦25.0cm 全長576.0cm 江戸時代 平等院浄土院蔵
※会期中展示替え有り

鳳凰堂西面扉新造復元 特別展示
『浄土の扉がひらく―真紅の艶めき、金色のかがやき―』

鳳凰堂中堂には、2枚一組で観音開きの扉が東西南北に計12枚嵌め込まれています。
扉の内面には『観無量寿経』に基づいた絵画が描かれており、 11世紀に遡る平安絵画の稀少な遺品として知られています。

このうち「九品来迎図」が描かれる東・南・北面の扉計8枚は、保存上の観点から昭和40年代に現在の復元摸写扉と取り替えられました。
その後、前の鳳凰堂平成修理(平成24~26年)において、劣化の進行が危惧されていた西面の扉2枚の堂外保存が決まりました。
この扉には「日想観図」が描かれています。

鳳凰堂の扉は、絵画の秀逸さとともに建築における板扉として比類のない構造を有し、外装は全面を朱漆塗とした古今無双の壮麗さを誇ります。
建築史・工芸史における極めて重要な遺例で、今日まで守り伝えられたのはまさに奇蹟といえるでしょう。

この度平等院では、鳳凰堂に納める新しい西面扉を製作しました。
新造扉の製作にあたり、材料・構造・技法等を詳しく調査し、可能な限り当初の仕様で復元しました。
他に類例がないため解明できない技法も多く、現代の技術による復元は困難を極めました。
重厚な総檜造で外装は朱漆塗、金色の装飾金具をあしらった様は、建築の概念を逸脱する装飾性の高い絢爛豪華なものでした。

鳳凰堂に安置する前、最初で最後の特別公開です。この機会にぜひご鑑賞ください。

会期:平成27年10月3日(土)~平成27年12月6日(日)無休
場所:平等院ミュージアム鳳翔館(京都府宇治市宇治蓮華116 平等院内)
時間:9:00〜17:00
料金:平等院の拝観料が必要

平成27年夏季展「羅漢堂修理落成記念展 A・RA・KAN-阿羅漢-」

鳳凰堂の真西にある羅漢堂(らかんどう)は、宇治茶師たちが自分たちの生業であるお茶にまつわる先祖たちに感謝し、
追善の意味を込めて星野道斎(ほしのどうさい)とその息子を中心に寛永17(1640) 年に建立された小さなお堂です。
それは建造物というより繊細な工芸品のような技法をもとに荘厳された御堂でありました。
平等院塔頭の浄土院を開創した栄久(えいく)上人の五百回忌の年にあわせて2014年9月より、
創建以来はじめて、堂内彩色の剥落止めと補彩、仏像の修理をこれまでにない修理法にて実施いたしました。
茶師達が望んだ悠々とした世界を、修理された一群の仏像類を中心に復元された堂内彩色とあわせてご堪能下さい。

会期:平成27年8月7日(金)~平成27年9月30日(水)会期中無休
場所:平等院ミュージアム鳳翔館(京都府宇治市宇治蓮華116)
時間:9:00〜17:00(鳳翔館)
料金:平等院拝観料が必要 大人600円、中高生400円、小学生300円
主催:宗教法人 平等院

※現在は修理中のため非公開
羅漢堂の特別公開:9月14日(月)・15日(火) 10:00~15:00

展示室の様子

  • 「須弥壇彩色復元狛犬」

  • 「須弥壇彩色復元蓮池図」

  • 「須弥壇彩色復元獅子図」

  • 羅漢像展示





  • 羅漢像彩色







  • 堂内復元白描図

  • 堂内復元彩色



主な出品作品一覧

・宝冠釈迦如来坐像 1躯 像高67cm
・須達長者像 1躯 像高50cm
・善財童子像 1躯 像高45cm 
・十六羅漢像 16躯 像高約50cm
・星野道斎坐像 1躯 像高45cm
・須弥壇嵌め板 3枚 獅子図・狛犬図86.5cm×100cm、蓮池図86.5cm×89cm
・堂内彩色白描図 1枚 金襴巻97cm×89cm 
・堂内彩色復元見取り図 1枚 金襴巻76cm×72cm
など

平成27年春季企画展「茶で守る!」

平等院の創建以来、宇治に居住して代々平等院を守護してきた「平等院候人(こうじん)」。
この家来衆は、平等院に奉仕するだけでなく、宇治にお茶が伝えられると茶園経営にも力を注ぎ御茶師となります。足利将軍家との繋がりが深まると支配者的立場にまで成長し宇治郷の行政面にも権勢をふるうようになりました。
しかし元亀4(1573)年、槇島城(まきしまじょう)の戦いで織田信長に敗戦し権勢は衰えますが、茶園経営の傍ら、陰になり日向になって宇治や平等院を支え続けてくれます。
また維新や廃仏毀釈などで荒廃した明治時代の平等院を立て直し、多数の文化財を現在まで継承することができたのも当時の平等院住僧と候人の志を継いだ御茶師たちのおかげといえます。
本展では、この御茶師たちの事跡を紐解き、再評価のため、平等院所蔵資料だけでなく地元に伝えられた茶師関連資料を発掘しました。今まで語られることのなかった平等院を由緒とする御茶師の系譜を明らかにするとともに、宇治茶文化を守り発展させるべく描かれた絵画や工芸品などを一堂に会して展観します。
最後になりましたが、本展の趣旨に賛同し貴重な資料をご出品下さいましたご所蔵者の皆様に心から御礼申し上げます。

会期:平成27年3月27日(金)~平成27年6月4日(木)会期中無休
場所:平等院ミュージアム鳳翔館(京都府宇治市宇治蓮華116)
時間:9:00〜17:00(鳳翔館)
料金:平等院拝観料が必要 大人600円、中高生400円、小学生300円
主催:宗教法人 平等院

  • 「宇治茶摘之図」
    狩野洞春(かのうどうしゅん)
    江戸時代、平等院蔵
  • 「菟道(うじ)旧記浜千鳥」
    三嶺守際(さんれいしゅさい)著
    元禄10(1697)年[寛政4(1792)年写]、個人蔵
  • 「三好茶苦来山人の逸話」
    三好茶苦来山人(ちゃくらいさんじん)(三好徳三郎)著
    大正時代、個人蔵
  • 「嘉木誌(かぼくし)」
    上林清泉(かんばやしせいせん)著
    天保8(1837)年、個人蔵
  • 「茶の昔話絵巻」
    上林清泉(かんばやしせいせん)作
    天保14(1843)年、個人蔵
  • 「茶の木宇治人形」
    上林清泉(せいせん)・上林楽之軒(らくのけん)・岡村楽山(らくざん)・桂楽峯(らくほう)ほか
    江戸時代~昭和時代、個人蔵

主な出品作品一覧

・平等院旧起・下(写)  1巻 承応2(1653)年 平等院浄土院蔵
・山城国宇治平等院開基草創因縁由来之略誌 1巻 元禄16(1703)年 平等院最勝院蔵
・宇治茶摘之画 3幅 狩野洞春画 江戸時代 平等院蔵
・宇治川風俗屏風 1隻 江戸時代 平等院蔵
・明治已来の略誌 1枚 明治28(1895)年 平等院蔵
・宇治の真景 1枚 明治29(1896)年 平等院蔵
・紀行ノ画集 1巻 六嶺著 明治時代 平等院蔵
・平等院型名号釜 1器 天正16(1588)年 平等院浄土院蔵 ・菟道旧記浜千鳥 2冊 三嶺守際著 元禄10(1697)年[寛政4(1792)年写し 個人蔵
・嘉木誌 1冊 上林清泉著 天保8(1837)年 個人蔵
・茶の昔話絵巻 1枚 上林清泉著 天保14(1843)年
・三好茶苦来山人の逸話 4冊 三好徳三郎著 大正時代 個人蔵
・都名所図会・前朱雀巻 1冊 秋里籬島著・竹原春朝斎画 安永9(1780)年 個人蔵
・拾遺都名所図会・前朱雀巻 1冊 秋里籬島著・竹原春朝斎画 天明7(1787)年 個人蔵
・茶の木宇治人形 1括 江戸時代~昭和時代 個人蔵
など

鳳凰堂平成修理落成記念展
『よみがえる平安の栄華』

平成24年9月3日に着工した「国宝平等院鳳凰堂平成修理」は、平成26年9月30日をもって竣工しました。
鳳凰堂は天喜元年(1053)、西方極楽浄土の情景を現すべく、究極の美しさを求めて造営されました。
中堂、両翼廊、尾廊の計4棟からなる鳳凰堂は、極楽の宝池に浮かぶ阿弥陀如来の宮殿さながらの建築美を誇っています。
しかし、建造物としては、美しいゆえに構造的な負担が大きく、これまでにも幾度となく修理を繰り返してきました。
日本の伝統的な建造物は、このように定期的な修理をしながら今日まで伝えられ、次世代へと引き継がれていきます。

今回の平成修理は、前回の昭和修理から50年以上が経過し、屋根瓦の破損や外部塗装の剥落が著しくなったため、
屋根の葺き替え及び外部塗装の塗り直しを中心とした部分修理を行いました。
現状維持修理を基本としながらも、一部の仕様・意匠等については、これまでの調査研究により判明した旧形式に戻しています。
本展では、平安時代に最も近い姿でよみがえった鳳凰堂の見どころをご紹介しながら、修理に関する基礎資料を展観します。

鳳凰堂中堂大棟鬼瓦(初公開)

併せて、鳳翔館1Fにて、鳳凰堂平成修理記念展を開催します。
先人からの贈り物である鳳凰堂は、専門的な知識と高度な技術を有する職人たちの手によって修繕され、
平成の世に美しく生まれ変わりました。
写真展を通して、鳳凰堂を護り伝えるべく力を尽くした職人たちの修理にかける想いを感じ取っていただければ幸いです。

会期:平成26年9月27日(土)~平成27年3月26日(木)
場所:平等院ミュージアム鳳翔館(京都府宇治市宇治蓮華116)
時間:9:00〜17:00
料金:平等院拝観料が必要
主催:宗教法人 平等院

「過去からの贈りもの」 ~明治時代の宇治名勝詩歌書画~

明治時代は、急速な西洋化による華やかさの裏側で、維新や廃仏毀釈などで文化財が荒廃していく時代でもありました。
そのため文化財保護を目的として、明治30年(1897)に「古社寺保存法」が制定され、鳳凰堂が「特別保護建造物」に指定されました。
同法による後押しを受け鳳凰堂を積極的に護り伝えていこうと、明治35年(1902)から明治40年(1907)まで大修理が行われました。
過去からの贈りものである大切な文化財を継承するためには、定期的に適切な修理が必要なのです。
明治28年(1895)には、宇治の魅力をアピールするため「宇治名勝の詩歌書画」を広く公募し、
宇治川を中心とした風光明媚な宇治の景色が多くの画人によって描かれ詠まれました。
本展によって、文化の保護と継承・活用の意義などとともに、
景勝地としての宇治の魅力と文化の持続力を再発見していただけましたら幸甚に存じます。

代表的な作品


  • 「宇治川」山田文厚
  • 「茶の木人形」前川文嶺
  • 「源頼政」守住周魚
  • 和歌「名所眺望」脇坂安斐

代表的な作者

山田文厚
弘化3年(1846)~明治35年(1902)
京都に生まれる。はじめ岸駒門下の泉春園に学び、後に四条派の塩川文麟に師事する。京都画壇の明治初期の中堅作家として、
博覧会などに常に選出され、内国勧業博覧会、内国絵画共進会で活躍した。明治22年のパリ万国博覧会では金牌を受賞している。
明治13年開設の京都府画学校に出仕し、同22年に教授となり、京都私立日本青年絵画共進会設立では、
賛助員となって参加し後進の指導も担った。 字は和平。通称は平三郎。
作品に「平等院養林庵書院茶室襖絵」「華頂山雨景ノ図」「琴棋書画図」「松下弾琴」など。

前川文嶺
天保8年(1837)~大正6年(1917)
松村景文門下の四条派画家、前川五嶺の子として生まれる。父に画を学び、如雲社、京都美術協会に参加、開校時の京都府画学校に出仕し、
京都私立日本青年絵画共進会では審査員を務めるなど、明治初期における京都画壇の中堅作家として活躍した。
内国絵画共進会、内国勧業博覧会、日本絵画協会・日本美術院連合絵画共進会、日本南画協会展などに出品している。

守住周魚
安政6年(1859)~大正14年(1925)
阿波徳島藩御用絵師守住貫魚の娘。父に住吉派の画をまなぶ。明治12年岩野新平と結婚するが翌年離婚。のち両親と大阪にうつる。
男性的な作風の武者絵や、趣味であつめた郷土玩具を描いた作品などがある。67歳で死去。本名はタイ。

脇坂安斐
天保10年(1840)~明治41年(1908)
大名、華族。伊勢津藩主藤堂高猷の3男。脇坂安宅の養子となり、文久2年播磨竜野藩主脇坂家10代。
のち子爵。70歳で死去。通称は鎮三郎。号は安岑。

平等院表参道美術作品公募展と同様に、明治28(1895)年、宇治の魅力をアピールするため、宇治名勝の詩歌書画を広く公募する。

合計244点の作品。現在まで知られる著名な作家も多く見受けられます。
そのうちの一部を展示(展示替え有り)


会期:平成26年1月18日(土)~平成26年4月18日(金)会期中無休
場所:平等院ミュージアム鳳翔館(京都府宇治市宇治蓮華116)
時間:9:00~17:00(鳳翔館)
料金:平等院拝観料が必要
(修理期間中特別料金 大人300円、中高生200 円、小学生150円)
(4月1日より通常料金 大人600円、中高生400円、小学生300円)
主催:宗教法人 平等院

鳳凰堂修理特別展『ほとけにふれる-結縁のしるし-』

期間:平成25年9月28日(土)~平成26年1月17日(金)

鳳凰堂内の壁面に懸架されている「雲中供養菩薩像」は、本尊阿弥陀如来坐像と同じく大仏師定朝の工房で制作されたもので、
さまざまの変化に富んだ優美で伸びやかな作風の彫像です。
下から浄土空間を仰ぎ観るために造られたもので、平安時代、壁に掛ける唯一の群像彫刻です。

平等院では、平成16年より佛師・村上清氏による雲中供養菩薩像の模刻事業を行なっています。
可能な限りオリジナル像と同じ材料・木取り・技法で現状を模し、仏師の技量と感性によって彫り上げられます。
そのため、単なる複製ではなく、仏としての尊容をしのばせる存在です。

本展では、模刻制作を通して解明された雲中供養菩薩像の他に類例のない独自の造形美と
豊かな表現力の秘密を紹介します。

鳳凰堂に奉納される菩薩さまと結縁を!
本展では、特別に雲中供養菩薩の模刻像に触れられる機会を作りました。
仏像に触れることは=仏と縁を結ぶ(結縁)、とても尊い行為です。皆さんが結縁した模刻像は、
本展終了後、鳳凰堂に懸架され、今後百年千年と参拝者を見守りつづけます。
結縁した証は平等院の歴史の1ページを刻み、結縁者はその証人として後世まで記憶されることでしょう。

結縁できる像は、こちらです。
【北25号】平成25年9月28日~11月29日
【南10号】平成25年11月30日~平成26年1月17日