木造、彩色・漆箔・切金
鳳凰堂中堂母屋内側の長押(なげし)上の小壁(こかべ)に懸けならべられている52体の菩薩像。この群像も定朝工房で天喜元年(1053)に製作されたものです。
南北二つのコの字形に本尊阿弥陀如来坐像を囲んでならんでいます。南北半数ずつに分けて懸けられ、各像には北側分は1から26までの、南側分は1から25までの番号を、背面壁からはじまり側面壁をへて正面壁にいたる順につけています。南側の最後にある1躯は、他の51躯が国宝指定を受けた後に堂外から発見されたものであり、番外とされています。
各像はいずれも頭光(輪光)を負い、飛雲上に乗ってさまざまの変化にとんだ姿勢をとります。5躯は比丘形(僧形)で、他は菩薩形です。比丘形の5躯はいずれも坐像で、3躯は合掌し、2躯は印を結んでいます。菩薩形の像は多くが坐像で、それらはいろいろな楽器を演奏したり、あるいは持物をとったり、合掌したりしています。菩薩形像のうち6躯は舞い姿の立像です。
各像のゆったりとしたやわらかな肉どりや、穏やかな顔だち、自然な衣文などは本尊阿弥陀如来像に共通 しています。 |