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鳳凰

鳳凰

鳳凰堂の南北両端に据えられていた金銅製の鳳凰1対です。その姿は胸を張り、両翼を広げて直立し、一点を凝視するかのような鋭い目つきをしています。

主体となる頭、胴体、翼、脚はそれぞれ別々に鋳造し、それに銅板製の風切羽(かざきりばね)、尾羽(おばね)を鋲で留めて組み立てています。頭部は大きく、鶏冠(とさか)を立て、肉垂(にくすい)をつけ、冠毛(かんもう)をなびかせ、太い眉、大きく見開いた目、鋭いくちばしを持ちます。胴の全身には魚鱗文を表し、頸には宝珠付きの首輪をはめています。風切羽は、厚目の銅板に鋤彫りで羽並を表し、これを本体の翼に鋲で留めています。尾羽も同様に中央の根の部分を厚くし、そこで左右に分かれ出た羽と鋲留めしています。台座は円盤形で、裏の中心から1メートルを超える長さの鉄心棒を取り付け、これを大棟に差し込んで屋根裏で固定していました。

昭和43(1968)年、大気汚染による錆害などの保存上の見地から取り外されて、旧宝物館に保管され、鳳凰堂には新たに制作された2代目が大棟に載せられています。初代の国宝 鳳凰は現在、ミュージアム鳳翔館で拝観できます。平成16(2004)年より発行されている1万円紙幣にはこの鳳凰(南像)が描かれています。

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