古来、宇治は陸路、水路で各地を結ぶ要衝の地でした。平安時代には源氏物語宇治十帖の舞台として、貴族たちの別荘が建つ景勝地として知られました。いっぽう、宇治は覇権を争う武士たちが戦いを繰り広げた地でもありました。2026年特別展では、歴史に刻まれた宇治での戦乱をとおして生まれた、武士たちを題材とする文学や芸術を紹介します。
第1期は平等院にゆかりの深い平安時代の武将、源頼政(みなもとのよりまさ)に関連する作品を紹介します。
平等院ゆかりの武士としてまず挙がるのは源頼政です。院政期の動乱を生き、歌人としても名を知られた源頼政は、宇治橋での合戦に敗れ、平等院で自害しました。その様子は『平家物語』に詳しく語られます。平等院では毎年5月26日に頼政忌の法要を行いますが、例年の墓所での法要に加えて今年は「扇の芝」での法要が2年ぶりに再開されます。これを記念して、第Ⅰ期は当院所蔵の源頼政関連作品を展示します。

源頼政像(最勝院本)

源頼政像(浄土院本)部分

源頼政像 法橋善長作
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