平安時代中期から後期の公卿である藤原頼通公は、後一条・後朱雀・後冷泉の3代にわたって天皇の摂政・関白として権勢を振るい、父である道長とともに藤原氏の全盛期を築きました。
晩年には隠遁して宇治殿と称し、永承7年(1052)に別業を寺とした平等院を開創し翌年に阿弥陀堂(現在の鳳凰堂)を建立しました。
本年は、頼通公が延久6年(1074)に83歳で薨去(こうきょ)してちょうど950年になります。本展ではこれを記念して、頼通公の歌人としての側面や末法(まっぽう)初年に平等院を開創するに至った平安貴族の精神と信仰に迫ります。
頼通公の夢見た極楽浄土とはどのようなものだったのかを顕彰し、鳳凰堂の魅力を改めて見つめ直すきっかけとなれば幸甚に存じます。
会 期:2024年4月23日(火)~2024年8月28日(水)
※会期中無休、展示替えあり
時 間:9:00~17:00(鳳翔館)
料 金:平等院拝観料が必要 大人700円、中高生400円、小学生300円
主 催:宗教法人 平等院
場 所:平等院ミュージアム鳳翔館(京都府宇治市宇治蓮華116)
藤原頼通像 江戸時代 平等院浄土院像
日想観図 想定復元模写 鳳凰堂西面扉絵 荒木恵信筆
平成24年(2021) 平等院蔵
鳳凰像想定復元模造 平成26年(2014) 神居文彰蔵
※会期中、展示替えあり
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